二胡を担当している三浦美香です。
私は二胡を台湾の國學専門学校(ヤマハみたいな音楽塾?)で教えて頂いていましたが、その時に検定試験を受けた事がありますので、その時のエピソードを紹介します
ほぼ三年間毎週レッスンを受けていましたが、子供の出産をきに産休?を取り、一年ぶり位でレッスンを受けに顔を出した時の事です。
先生がおっしゃるには、私が休んでいた間に行政院文化委員會指導の國樂考級(日本で言うところの検定試験)が始まったから、受けてみてはどうかという事でした。
多少不安もありましたが、同じ学校の女子高生(古筝を受検)もいるという事なので、受検してみることにしました🎵
二胡は出産前に三年間勉強していましたので、一級からではなく飛び級して二級を受けたらどうかというので、そうする事に…。飛び級の場合、課題曲一曲と自由曲四曲の中から当日先生が指定する一曲を暗譜で演奏するという話でした。
先生が曲名を言うのを聞いて演奏!の練習をして気分の上では完璧!でむかえた当日!
女子高生は二胡を受検する人が集まる場所に私を誘導した後、「バイバイ加油(頑張っての意味)[?]」の言葉を残して自分の受検する部屋へ去って行き
私は二胡の受け付けを済ませて立っていると、満面の笑みを浮かべた音大の受け付けアルバイトと覚しき女性が、
「☆✧✲✡♠♥♪…[?]」
「すみません、もう一回ゆっくり話して下さい[?]」(もちろん、中国語で)
「☆✧✲自由曲書いて…[?]」
「自由曲は試験官に指示をされてから書きます[?]」
鉛筆立てを差し出しながら
「☆✧✲自由曲書いて…[?]」
『もしかして日本人だから、大変だろうから特別に先に選んでも良いよ🎵って言ってるの?』(これは、私の心の声)
「ありがとう[?]でも、曲名を聞いてすぐに演奏する練習してきたから大丈夫[?]」
「☆✧✲自由曲書いて…[?]」
『台湾人は優しいから親切に言ってくれてるんだろうけど、日本人の名誉の為にも、同じ条件で受検しなくちゃ』
「大丈夫です、練習はきちんとしてきましたから[?]」
『日本人の名誉の為にも、特別扱いしてもらう訳には…』
そうこうするうちに、アルバイトが数名集まって来て
「☆✧✲✡♠♥♪…[?]」
鉛筆立てを差し出しながら
「☆✧✲✡♠♥♪…[?]」
『なんかもう、どうしよう周り受検生も集まって来て人だかり〜[?]』
しばしの押し問答の挙句、もういいやと鉛筆立ての鉛筆を一本取ると…
鉛筆の根元を削った所に2番の文字が…
「☆✧✲2!、2![?]自由曲は梅だよ[?]」
『この鉛筆は曲決めの為のくじだったんだ〜[?]でもなんで鉛筆の根元を削ってくじ?なんて安直な〜[?]すごく、恥ずかしい〜(;^ω^)』と思いつつ…
『謝…謝々(ありがとう)』
周りの台湾人の皆様は「加油![?]」
皆様の温かい声援を背中に受けて、二胡の受検会場に入った時は、心底ホッとして『無事に、この場所までたどり着けた〜[?]良かった〜もう安心[?]』
…と、この上ない程リラックスし、緊張とは無縁の状態で試験曲を演奏して、次の揚琴の受検会場へ向かったのでした[?]
(好好台湾日記より)
(上の写真は我が家のチャイニーズルームです)
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